日常と非日常の間でうごめくブログ

生粋のインドアがブログで綴ります。

人見知り克服できなかったけど、まあ、大丈夫だ。

 

 

 

小さい頃から、人見知りだった。

初対面の人と話すのが苦手だった。

男の子が苦手だった。

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小学生の頃は、顕著にそれが出ていた。

隣の席同士の人で、協力して何かするのが苦手だった。数学の授業で、プリント交換して答え合わせのし合いっこ、なんて地獄だった。

隣の男の子が、間違いなんてしてしまっていたら、どうだ。

指摘しなければ、ならない。

私は女兄弟しかいない。男の子なんて未知の生物。男と女は同じ人間だと思っているけれど、まあ、生物的な役割は違うし、脳の使い方も違うらしいので、別の生き物だと思っている。

だから、どう話しかければいいか、わからない。

 

 

 

必死に考えた結果、私は声での会話ではなく、

 

 

 

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『筆談』

 

 

 

 

 

『リオくん』は、隣の席の無口な女の子の、小学生にしては特殊な(いや、成人でも特別なことがない限りこんなケースは稀)コミュニケーションの取り方に戸惑っただろう。

 

 

 

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リオくん「(こいつは、しゃべれないのか・・・?)」

私「(声帯を、失った、という設定にして・・・。)」

 

 

 

テレパシーというものがあれば、どんなに楽だろうって思っていた。

声に出すまでに、色々な過程を乗り越えないといけなかった。

 

 

なんて、話そう。

間違えたことを指摘してしまったら、嫌われないだろうか。

どうやって、間違えたことを傷つけずに言うか。

男はプライド高いというしなあ。

傷つけてしまったら、次の席替えまでのインターバル、地獄の日々を過ごすことになる。。。

『こんな初歩的な足し算を間違えたポンコツ』という劣等感を与え、『そんな劣等感を与えた、傲慢な横暴女』というレッテルを貼られでもしたら、、、。

想像だけでも、寒気がする。

 

リオくんとはこの付かず離れずの距離感を保っていたい。。。

 

 

 

 

 

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クラスの中心、ムードメーカーである、リオくん。

 

屈託のない笑顔で微笑み、プリントを受け取った。

 

 

 

 

 

 

 

「ばさし(私)ちゃんて、面白いね!」

 

 

 

 

 

その言葉で、悶々と考えていたあの過程が、全て報われた気がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その一週間後、リオくんは転校した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は、22歳の社会人。

 

今では筆談で語ることもないし、人見知りではあるけれど、

好きな人もいるし、

大事な友達もいるし、

知らないコミュニテイに入っていくことも可能になった。

 

今、思えば、あれはリオくんのおかげではないかと思っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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